はかりの校正の方法を知っておこう

不確かを確認するために必要になる作業

社内(内部)校正の手順書が作成されているのなら、自分たちで行うこともできます。はかりに関しては、国家資格も不要ではあります。ちなみに、測定・校正に関するセミナーなどは、全国で定期的に開催されていますから、担当者には教育として受講させ、理解を得てもらうようにしましょう。しかし、それだけに人員の準備は必要になります。手順書があるにしても教育の実施を社内で取り組む姿勢も必要になるでしょう。教育制度とマニュアルをしっかり準備しましょう。ちなみに、校正とは、不確かさをチェックすることになります。計測・計量器に器差(ズレ)があるのか、ないのかをチェックする目的になります。ですから、ズレてるからといって、そこから先はまた別な話しになります。具体的な方法としては、高精度の電子はかりと実際の測定結果を比較するということで対象の機器の不確かさを把握するワケです。証明書や検査成績書などで第三者にも分かりやすく解説されます。

1年に1回の定期的に行うことが必要になる

先にあげたように、修理やメンテナンスは含まれていません。はかりがズレていたから直したり、改善するのは別途、第三機構に依頼する流れになるでしょう。チェックを入れるために周期も気になるでしょうが、一般的に1年に1回は行われています。また、重要な確認作業ですから、日常・定期点検とセットで行う方法を取りましょう。例えば、同じ機器でも使用環境、使用頻度も異なるでしょう。周期は、社内にて見定める必要もあります。ですから、社内で行うのなら、測定室を設ける必要も出てくるでしょうから、コストパフォーマンスと考えるなら、第三機構に委託するのがオススメできます。というのも、構成を行う機器環境には、それなりの変動係数が発生しますから、環境は整備しなければならず、室温20度などの設備投資も必要になります。

乗せて下ろしてという地道な作業

はかりの校正方法としては、近年増えている電子版の場合を想定してみましょう。ひょう量と最小表示を調べますが、例えば、繰り返し繰り返しというように、1キロを乗せて下ろす、乗せて下ろすを3回以上行い、誤差が生じるかをチェックします。また、偏置誤差といって、置き方を変えてチェックをしてみましょう。端、中央などによって誤差が生じるかをチェックできます。さらに、直線性のチェックでは、1キロを100グラムに分けてから1個1個積み重ねてから、1個1個下ろすという内容です。ぴったり1キロになるか、ぴったり200グラムや0になるかをチェックします。

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