たったちょっとの誤差が命取りになる

校正とはいっても、一般に知る人がどれだけいるでしょうか。産業という分野では切っても切り離せないものになり、標準器というものにより「測定器」が示す値が正しいのか、真の値との関係を求めるという意味を持っているようです。ここでいう標準器がベース、例えるなら定規になります。この数字で1センチを測るのと、手でこれくらいが1センチと測るのでは器差が生まれます。これが校正を受ける意味になるワケです。真の値を確認するための方法と捉えるのが理解しやすいかもしれません。もちろん、定規のめもりだって正しいとは言えないでしょう、だからこそ、測定器は信頼性がなければなりません。そのために器差がないのか、定期的に測定器の精度、機能、動作をチェックしなければなりません。

本来の値を把握することがポイント

はかりは、重さを測るために必要になります。もちろん、何グラムという重さを測るのですが、はかりは使用頻度が増すうちに、ガタがくるでしょう。メンテナンスをしていても狂うことも無きにしもあらず、ですから、確認する必要があるワケです。たった1グラムかもしれない、しかし、製造業において、その1グラムで問題が発生するケースもあるワケです。1グラムが数ヶ月後には2グラムの器差になる可能性は否めないでしょう。正確な測定を行うにも、定期的な校正が必要になるのは理解できるのではないでしょうか。ツールというのは使い続けるうちに器差が生じます。その理由としては、1つ1つの部品から構成されているため、その性質は異なります。気温、湿度、環境の変化によって、膨張したり縮んだり、歪んだりする変形が見受けられます。いわゆる経年変化です。結果的に、本来の値とは異なる器差が生じるようです。

問題が大きくならないように回避策

はかりなどの測定器の器差をそのままに、使用を続けてしまうと、対象となる製品の品質は低下するでしょう。国が定める規格に適合できなくなれば、いわゆる不良品、リコールの対象になります。その費用負担を考えれば、器差を把握しておくことは絶対条件です。もちろん、機能そのものを改善することはできません。ですから、改善となるなら、メンテナンスを行うことになるでしょう。ただ単に、真の値からどれくらいズレているのかを把握する、それは製造業、生産する企業にとっては信頼、信用という証に繋がります。売れない製品づくりをしているのは、製品に問題があるからかもしれません。もちろん、自社で測定することも可能です。しかし、器差を加減して正確な値を知るには人件費もかかりますから、第三機構に委託するのも一法です。

感電による事故を未然に防ぐためにも、定期的な点検をおすすめします。 当社の強みは、電気メーターや計測器の検査や検定を技能資格を持つ担当者が中立的な立場で公平に行っている事です。 特定校正は、計量法校正事業者登録制度(JCSS:Japan Calibration Service System)の登録を受けようとする事業者及び登録を受けた事業者の準器(特定二次標準器)の校正を行います。 はかりの校正はJEMIC!

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